2023年12月31日、千葉県市川市にある特別養護老人ホーム「なごみ」で、89歳の女性が入浴介助中に全身にやけどを負い、その後死亡するという悲劇的な事故が発生しました。
今回はなぜこの様な事故が起きたのか検証しました。
特別養護老人ホームなごみ/事故の経緯
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事故は、31日の午後2時5分頃に発生しました。女性は入浴介助を受けており、職員2人がその介助を担当していました。入浴中、浴槽の湯の温度が高すぎたため、女性は全身にやけどを負いました。事故後、女性は浦安市内の病院に搬送されましたが、約11時間後に死亡が確認されまし。
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特別養護老人ホームなごみ/事故の原因
湯の温度管理の不備
警察の調査によると、入浴介助中に使用された湯の温度が高すぎたことが事故の主な原因とされています。施設側は、浴槽の湯の温度管理が不十分だった可能性があると説明しています。
具体的には、職員が湯の温度を測定せず、手を入れて温度を確認するという基本的な手順を怠ったことが指摘されています。
特別養護老人ホームなごみ/職員の対応
入浴介助を行っていた職員は、2名であったものの、適切な温度管理や安全確認が行われていなかったことが問題視されています。介護現場では、特に高齢者の入浴時には、温度管理や安全確認が非常に重要です。
高齢者は皮膚が敏感であり、熱いお湯に対する耐性が低いため、事故が発生しやすい状況にあります。
特別養護老人ホームなごみ/事故後の対応
事故発生後、施設側は警察に通報し、調査が開始されました。警察は業務上過失致死の疑いも視野に入れて調査を進めています。介護施設における入浴介助の安全性が問われる中、今後の対応が注目されています。
介護施設における入浴介助の重要性
入浴介助は、特別養護老人ホームにおいて非常に重要な業務の一つです。高齢者は自力での入浴が難しい場合が多く、介助が必要です。しかし、入浴介助にはリスクが伴い、特に温度管理や転倒防止などの安全対策が求められます。介護職員は、入浴介助を行う際に、以下の点に注意する必要があります。
- 温度管理: 入浴前に湯の温度を確認し、適切な温度に調整することが重要です。高齢者は熱に対する感覚が鈍く、適切な温度での入浴が求められます。
- 安全確認: 入浴前に浴室内の安全を確認し、滑りやすい場所や障害物がないかをチェックすることが必要です。また、入浴中も常に目を離さず、異常があればすぐに対応できるようにすることが求められます。
- 職員の教育: 介護職員に対する定期的な教育や訓練が必要です。特に新入職員には、入浴介助の基本的な手順や注意点を徹底することが重要です。
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まとめ
特別養護老人ホーム「なごみ」での89歳女性の死亡事故は、介護現場において、職員の対応の重要性を再認識させる出来事です。今後、同様の事故を防ぐためにも、職員教育の強化が求められます。最後までご覧くださいましてありがとうございます。
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